ヘリーン・J・内田
どんな文化もほとんどが言葉の文化といえますが、言葉によらないコミュニケーションもいくらか存在しています。言葉によらないコミュニケーションの目的 は、会話に加わっている他の人たちにシグナルを送ることです。もし、そういった言葉によらないシグナルが、自分の文化では通用するけれども他の文化では通 用しないようであれば、それは誤解へとつながります。次にご紹介するのは、自然に英語が流れるのを手助けする体の動きやジェスチャーを、高校生に身につけ させるためのカルチャーポイントです。
- 英語を話すときは、立っていても座っていても、いつも背筋を伸ばす。
- 話している最中に指や手を口の前に持ってこない。
- 人と話すときは相手の目をじっと見る。
- 話を聞く時は、耳だけでなく、目も使う。
- 話を聞きながら、目を閉じて、首をかしげたりしない。
- ためらいながら話さない。(間違っても構いません。)
- つづりを言う時は手のひらに指で書かない。
- 握手するときは姿勢を正し、相手の目をじっと見て笑いながらしっかりと握手する。
- 握手したり、英語で話すときはお辞儀をしない。
- 指を指すときは、中指ではなく、人差し指を使う。
- 話す時は小さすぎず、大きすぎず、はっきりと、聞き取りやすい声で話す。(女性は声のピッチをあげる必要はありません。)
- ペアワークのときは、頭を下げて本を食い入るように見たりせず、本を軽く上げて相手の目を見ながら自然な体勢で練習する。
- フレーズを暗記しようとせず、あくまで自然にする。(暗記しようとすると、顔が緊張します。)
- 手で口を隠して友達とひそひそ話さない。(他の人に疎外感を与えます。)
- 自分を指すときは、鼻ではなく、胸を指す。
- わからないときは首を振るなどして、わからないことを伝える。ただ黙って、立って(座って)いることのないようにする。
- 先生や仲間に気をくばり、助け合う。
- 自信を持ち、落ち着いて行動する。
- 西洋の一番いい習慣を選ぶ。
- 英語で答える前に他人の意見を求めない。自分で考えなさい。