幼稚園クラスのテーマソング

ヘリーン・J・内田

歌は、英語を話す環境にいることをポジティブに捉えるための、素晴らしい道具となります。音楽というユニバーサルな魅力を媒体として、一つの旋律が心地よい雰囲気をごく自然に作り出してくれるのです。

幼児クラスの場合、あなたとクラスを結ぶためのテーマソングを持つことを強くお勧めします。教室でこの歌が流れると、レッスン開始の合図になります。私の スクールでは子ども達は時間までロビーで待っているのですが、テーマソングが聞こえると、にこにこ顔で教室に駆けて行き、先生に挨拶をし、レッスンが始ま るのを待ち切れないという雰囲気になります。授業の終わりにも、「もう帰る時間ですよ」という意味で、同じ歌を流します。こうして教室に入るのも、教室か ら出るのも、いつもはずむようなテンポとそれにマッチした楽しい雰囲気に包まれて行われるので、ポジティブで、心地よい経験となるのです。

テーマソング選びは、あなたの性格や哲学を反映するものなので、楽しい経験になると思います。オーストラリアなら、”Waltzing Matilda” にしてもいいですし、アメリカ人なら、”Country Road” や “You Are My Sunshine” もいいですね。イギリス人なら、”London Bridge” はどうでしょう。日本人の先生は、ディズニ-の曲が好きかもしれません。例えば、”It’s a Small World” や白雪姫に出て来る7人の小人が行進しながら歌う”Hi-Ho”など。又、”This Old Man” や “If You’re Happy” といった子どもの歌も面白いです。挙げだしたらきりがありませんが、とにかく、この歌があなたとあなたの英語のクラスを象徴するようになります。そして、 子どもがいずれか成長し、その歌を耳にした時、あなたやあなたと過ごした英語のクラスのことを思い出すでしょう。

あなたの学校(教室)で留守番電話を使っている場合は、その曲をメッセージのBGM として入れることもできます。また、発表会などにも BGM として流せば、子ども達はリラックスしていつもの英語モードに入りやすくなります。

リトル・アメリカではミュージカル「王様と私」の挿入曲 “Getting to Know You”をテーマソングにしています。上に紹介したようなあらゆる場合にこの曲が登場します。幼稚園などの出張授業にも使っています。そこでは、子ども達 は半円になって並んで私達を待っています。私達は、カセットをテープデッキに入れ、歌が流れている間、その半円の周りを子ども達と握手し、”Hello” と挨拶しながら歩きます。授業の終わりにも同じことをします。BGM として曲が流れると、子ども達はまた半円に並び、順番に先生と握手を交わしながら、今度は “Goodbye” と言います。

このテーマソングの概念は、ちょっとした発想と準備が強力な媒体となり、生徒がいかにポジティブで楽しい気持ちであなたと、あなたが生徒のために創る英語のクラスに関るようになるかを示す一例です。