Taking care of attendance

ヘリーン・J・内田

出欠をとる作業は、クラスをまとめ、これから英語を話す時間だということを生徒達に知らせるとても良い方法です。出欠をとっている時はいつ自分の名前が呼 ばれるかと皆待っているので、自ずから静かになります。また、出欠をとるというのは、互いの名前を覚えさせる巧妙な方法でもあります。週5日を共に過ごす 通常の学校と違い、殆どのプライベートな英会話学校では、色々な地域に住む生徒達が週に1,2度集うだけです。

先生が出欠をとる時は、皆さんも良くご存知のようにファーストネームを名字の前に言いますので、それだけでも外国文化をちょっぴり経験する事になります。 こうやって、生徒達は、ごく自然に英語の名前の呼び方を知るようになります。また、出席の場合、「はい。」の直訳である “Yes.” ではなく、”Here.” と答えるよう教えましょう。また、お友達が欠席している場合は、クラス全員で “He is absent.” または “She is absent.” と答えるようにすると、スピーキング・モードに入りやすくなります。それに加えて、He と She の違いも自然に分かるようになってきます。

出欠のとり方には色々方法があります。初級クラスの場合は上に紹介した方法をとるのが良いでしょう。少しレベルが上がれば、名前を呼んでから “How are you?” と話かけ、生徒に “I’m fine, thank you.” と答えさせることも出来ます。

レベルの高いクラスでは、”How old are you?”、”When’s your birthday?”、”What’s your favorite color?” などの質問をし、生徒が答えるという方法もあります。この間、ほかの生徒達はこのやりとりを聞いています。

さらにレベルが高くなれば、生徒に出欠をとらせ、このような質問をさせるのも良いでしょう。私達の学校で何年か勉強してきた小学生は、これを簡単にこなします。毎月 United Kids Challege Book をやっているお陰で、英語の質問やフレーズをたくさん覚えているのです。

レベルの高いクラスでは、授業で教えたグラマー・ポイントを引用した疑問文を何題か黒板に書き、生徒にその中から選ばせることも出来ます。例えば、 “Who is the tallest in your family?”、”Do you have your own room?”、”Can your mother drive a car?”、”Do you have any brothers and sisters?” といった具合に。

私が強調したいのは、出欠をとるというのは見た目よりもずっと奥が深いという事です。そして、それは決して見過ごされてはならない事でもあるのです。先生 にとっては出欠を記録する為の方法ですが、生徒達にとってはウォーミング・アップ、或いは、英語のスピーキング・モードに入りやすくし、雰囲気を和らげる 為の手段にもなり得るのです。授業の最初に互いに簡単な質問をする事で、生徒達は元気がでますし、日本語世界から英語世界への移行に順応しやすくなりま す。出欠をとるという作業は、この目標を達成するための触媒となり得るのです。どうか、上手に利用して下さい。