The Four F’s

ヘリーン・J・内田

私は、アメリカ、ギリシャ、そして日本の学校で英語を教えてきましたが、その成功の秘訣をみなさんと分かち合えることを嬉しく思います。この公式には本当 に自信がありますので、教科に関わらず、どんなクラスでもきっとうまくいくと敢えて言いたいと思います。数年間は試行錯誤の繰り返しでしたが、現在はかな り洗練されたものになっています。

生徒をバランス良く組織して、教室内にこれから勉強しようという積極的な雰囲気を作り出すには四つの基本的要素が必要となります。これらの要素は全て F から始まっているところから私はそれらを「四つの F 」と呼んでいます。

四つの F は Friendly (親しみをこめて)、Firm(堅実に)、Fair(公平に)、そして Focused (集中して)です。先生が friendly なだけでは生徒はそれにつけこむでしょうし、firm なだけでは、その厳しさを不快に思うでしょう。先生が fair なだけではクラスに変化とパンチが欠けるでしょうし、focused なだけでは生徒が興味を失ってしまうでしょう。しかし、先生が friendliness, firmness, fairness と being focused のバランスをうまくとることができれば、教室はポジティブな経験を生み出すような雰囲気になります。また、生徒は先生、仲間、そして教科そのものに惹かれ るようになるでしょう。

さて、これらの点を生徒に明白にするにはどうすればよいかを探るのが先生であるあなたの仕事です。彼らの母国語で話せば、学年の始めにオリエンテーション を行い、教室内でのルールの説明、どんな例外は認められるか、あなたの期待は何かなどについて話ことができます。しかし、生徒と母国語で話せない場合は、 あなたの期待するところを生徒に分かってもらえるよう何らかの方法を生み出さなければなりません。それには、これらの四つの F を授業に取り入れ、示すことです。

例えば、生徒と始め、終わりの挨拶を交わす時は friendly に接します。授業中の日本語は認めない、あるいは、自分の前では礼儀正しくする、という点に関しては firm な態度をとります。クラスに来ている時の生徒は、あなたのテリトリー内のお客様なのですから。生徒に鉛筆、辞書、セロハンテープなどを貸してあげるとき、 自分の物には責任を持ち、次回からは準備してくるよう教えることによって、 fairness とはどういうものかを実例をもって示すようにします。そして、決まったテンポで教えたり、全員が参加できるように工夫したり、どんなアクティビティーも ちょうど生徒がそれをこなせるだけの時間を与えるなどして focused でいられます。あなたが教えているときは注意を払うように主張し、また、生徒が自分の力を発揮できるよう、あなたも彼等に注目してあげましょう。

これら四つの F のバランスのとれたコンビネーションこそ、教室で良い経験を生み出す基礎です。それはまた五番目の秘密の F、fullfillment (満足感)へのドアを開いてくれるでしょう。